『ビジュアル資料でたどる 文豪たちの東京』刊行


2020年4月刊行

文豪たちの愛した東京

さまざまな資料から近代文学を掘り下げ、ご好評いただいている当館の講座「資料は語る」。
2013年度・2016年度には「資料で読む『東京文学誌』」を年間テーマとして、東京にゆかりある文学者や作品について研究者の皆様に丁寧に紐解いていただきました。
このたび、その講座に一部新たな論者・題材を加え、『ビジュアル資料で語る 文豪たちの東京』として勉誠出版より書籍化いたします。

また、都内の文学館・記念館7館のご協力のもと、各館のアクセス方法などの概要や所蔵資料もご紹介。

掲載された豊富な資料とともにじっくりお楽しみいただけましたら幸いです。

全国の書店等でも販売いたします。
ぜひこの機会にお求めください。

編者: 日本近代文学館
発行: 勉誠出版
発売: A5判・並製 320 頁
価格: 2,800円+税
ISBN 978-4-585-29163-3

 

目次

刊行にあたって 坂上弘
はじめに―東京文学を歩く 池内輝雄

生活を支えた本郷菊坂の質店―樋口一葉と伊勢屋 山崎一穎
千駄木・団子坂:確執と親和の青春―森鷗外と高村光太郎・木下杢太郎 小林幸夫
漱石作品における「東京」の位置―「山の手」と「下町」の視点から 中島国彦
女性たちの東京―泉鏡花と永井荷風 持田叙子
近代医学へのまなざし―斎藤茂吉と青山脳病院 小泉博明
作家たちの避暑地―芥川龍之介の軽井沢体験など 池内輝雄
伏字の話から始まって―弴・万太郎・瀧太郎 武藤康史
林芙美子の東京―雌伏期の雑司ヶ谷、道玄坂、白山上南天堂喫茶部 江種満子
遊び、働き、住むところ―川端康成・佐多稲子たち、それぞれの浅草 宮内淳子

[文学館記念館紹介]
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