与謝野寛・晶子


編集:中村稔

近代詩歌の開祖の一人としての寛と、歌人であるだけでなく独自のフェニズム理論を展開した晶子にスポットをあてます。

部門構成と主な出品資料

第1部 近代詩歌を開く

・佐佐木信綱へ「帝国文学の秀才連の極端な保守論には呆れ入候」と送る与謝野寛書簡
・熱烈な恋愛中の寛、晶子の河井酔茗宛書簡
・「みだれ髪歌留多」(中沢弘光、杉浦非水画)原画(複製)
・『恋衣』(山川登美子・増田雅子・晶子合同歌集)所収歌の晶子短冊

第2部 女性の地位の向上へ

・「山の動く日来る…」と女性解放運動を祝した「青鞜」創刊号

・中沢弘光装幀の豪奢な『新訳 源氏物語』
・桐壺、帚木、空蝉を詠んだ「源氏物語礼賛」書軸

ほかに、

「夫婦愛・家族愛」コーナー

・寛の渡欧費用捻出のために作られた「百首屏風」
・寛の後を追って来た晶子と連名の、子供たち宛絵はがき
・「墓碑の歌双幅」には両名の短歌

「筆墨の世界」コーナー

・数ある夫妻の短冊から繊細な筆跡を紹介