文学館演習―日本近代文学資料の探索と処理―


2023年8月22日(火)―26日(土)

新型コロナウィルス感染拡大の場合、開催を見合わせる可能性があります。開催中止に伴う代替実習は今年度当館では実施いたしません。その場合、日本近代文学館での博物館実習の単位の取得、近代文学の単位の取得が今年度不可能になります。単位取得を目指しておられる方は、その点をご了承の上、お申し込みください。

 

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講義の様子(所蔵資料を体感しながら研究法を学び、学芸員過程の単位にもできる)

講義の様子(所蔵資料を体感しながら研究法を学び、学芸員課程の単位にもできる)

近代文学の勉強法を知りたい人は必修!
第一線の講師たちによる贅沢な集中講義!
使用する資料はすべて本物です!

日本近代文学の研究、および各地の文学館・文学者の記念館の設立は近年ますます盛んになっていますが、その盛況に比して、基礎研究資料としての原稿・書簡などの肉筆資料や、初出誌紙・初版本類の研究とそれらの保存状態は、必ずしも充分とは言えません。
そこで当館では、将来、文学・文化分野の研究を志す方、文学館の運営に携わることを志す方、あるいは編集者、ジャーナリストなど文学館を利用する仕事を志望している方を対象に、実際に資料を扱いつつ、近代文学原資料の探索・利用とその処理・保存に関する演習を毎年8月下旬に開講しております。
近代文学と書物・文献を愛する方々の参加を期待しています。
なお本演習は、受講者(学部生・大学院生)が在籍する大学・大学院で認められた場合には、「日本近代文学」(2単位※)、「博物館実習」(2単位)等の単位とすることができます。

※これまで、学習院大学大学院、埼玉大学大学院、成城大学大学院、日本女子大学大学院、梅光学院大学大学院、福岡女子大学大学院、佛教大学大学院、武蔵大学大学院・・・等で単位認定を受けています

第25回 文学館演習

日時 2023年8月22日(火)~26日(土)各日 午前10時~午後5時15分
場所 日本近代文学館 講堂
受講料 20,900円(当館維持会・友の会(旧・館の会)会員は18,800円)
定員 20名

申込方法

(1)博物館実習としない方(先着順) *受付終了

①郵便番号・住所・氏名・電話番号
②職業(学生は大学または大学院名・学部・学科・専攻名・専門名・学年)を明記し

2023年5月2日以降に「文学館演習希望」と件名をつけてメール(ensyu☆bungakukan.or.jp ←☆を@に変える)でお申込みください。
なお、日本近代文学等の単位とする方は、その単位名を明記してください。

(2)博物館実習とする方(抽選制) *受付終了

2023年4月1日~30日まで(必着)に「博物館実習希望」の旨と上記 ① ②を明記し、メール(ensyu☆bungakukan.or.jp ←☆を@に変える)にてお申込みください。
受入の可否は5月2日以降お知らせいたします。
申込み多数の場合は抽選とし、一大学(大学院含む)最大3名までとします。

 

※注意点※

単位として認定されているかどうかを、申込む前に必ず教務課・学芸員資格取得関連の事務室等にて確認してください。特に、博物館実習とする方は、必要な単位を既に修得しているかどうかを確かめてください。

※評価について※

実習ノート(博物館実習単位希望者のみ。演習終了後1週間以内に文学館に提出のこと)、演習中の提出物(単位希望者共通。演習中あるいは演習終了後1週間以内に文学館に提出のこと)、演習後のレポート(単位希望者共通。9月20日頃〆切)・・・等により出し、10月初旬に各大学の教務課・実習室へ報告(郵送)しています。

 

講義内容

2023年度募集要項・スケジュール表(PDF)

2023年度講義概要(PDF)

*実際のプログラムでは講義・実習の順番が前後することがあります

([ ]=コマ数)

1 総論 [2]

  1. オリエンテーション / 事務局
  2. 近代文学館とは / 中島国彦(日本近代文学館理事長)
  3. 日本近代文学館の所蔵資料とその意義 / 紅野謙介(近代文学研究者)

2 資料の収集と活用 [4]+実習[4]

  1. 資料を活用する研究法 「自筆資料」 (講義・演習) / 渡部麻実(日本女子大学教授)
  2. 資料を活用する研究法 「図書」 (講義・演習) / 須田喜代次(大妻女子大学名誉教授)
  3. 資料を活用する研究法 「雑誌」 (講義・演習) / 大原祐治(実践女子大学教授)
  4. 資料を活用する研究法 「新聞」 (講義・演習) / 山田俊治(横浜市立大学名誉教授)
  5. 図書・雑誌の利用① (実習) / 事務局
  6. 図書・雑誌の利用② (実習) / 事務局
  7. 肉筆資料の解読 (実習) / 事務局
  8. 挿絵・写真資料の調査・保存 (実習) / 事務局

3 文学をめぐる問題 [2]

  1. 海外における日本文学の研究 (講義・演習) / 和田博文(東京女子大学特任教授)
  2. 文学と大衆 (講義・演習) / 宮内淳子(近代文学研究者)

4 文学の周辺(1) [2]

  1. 文学と映画 (講義・演習) / 石田仁志(東洋大学教授)
  2. 出版メディアの戦略・検閲 (講義・演習) / 五味渕典嗣(早稲田大学教授)

5 資料の保存・公開・展観  実習[3]

  1. 資料の保存・修理 (実習) / 事務局
  2. 資料の公開・展示 (実習) / 事務局
  3. 資料の公開・図録 (実習) / 事務局

6 文学の周辺(2) [2]

  1. 書画と文学(講義・演習) / 伊藤一郎(東海大学名誉教授)
  2. 文学と美術・音楽(講義・演習) / 中島国彦(日本近代文学館理事長)

7 総括 [1]

  1. 日本近代文学館に対する要望 (質疑応答) / 講師、事務局