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これまでの歩み


 文学館の歩み(略年表)

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1962年(昭和37)
設立総会

設立総会

5月2日、文壇・学界有志23名による設立準備会発足。同31日、設立総会。7月、各界に「設立趣意書」を送り、同時に財団法人の申請、建設用地探しや資金集め、資料寄贈の依頼など本格的に運動を開始した。
1963年(昭和38)
色紙展飾付

色紙展飾付

4月7日、創立総会を開催し財団法人発足。理事長に高見順、常務理事に伊藤整、稲垣達郎、小田切進らが就任。大佛次郎、川端康成、佐藤春夫、谷崎潤一郎ら44氏執筆の「日本近代文学館設立の趣意」を発行。8月、設立基金募集「現代作家色紙展」開催。10月、創立記念「近代文学史展」開催。この間大手出版社はじめ新聞社、個人から寄付・寄贈・協力の申込み相次ぐ。以後、品川力文庫をはじめ文庫・コレクションの寄贈が続いている。
1964年(昭和39)1月、野村胡堂文庫受贈。3月、文学館設立運動で菊池寛賞受賞。5月、「近代文学館を励ます会」が開かれ、各界に支援の気運盛り上がる。6月、高見順文庫受贈。7月、第1回夏季講座(のち夏の文学教室、毎年夏の恒例行事となり現在まで続く。読売新聞社後援)。8月、芥川龍之介文庫受託(のち受贈)。11月、国立国会図書館支部上野図書館内に近代文学館文庫を開設。
1965年(昭和40)
土地視察

土地視察

4月、建設地を駒場公園に決定。8月16日、文学館起工式。翌17日、高見順理事長死去。9月、理事長に伊藤整就任。
1966年(昭和41)
トルストイ展の武者小路実篤と志賀直哉夫妻

トルストイ展の武者小路実篤と志賀直哉夫妻

3月、財界による募金世話人会が開かれ本格的な募金活動開始。9月、竣工。11月、竣工記念「トルストイ展」開催。鈴木茂三郎収集社会文庫受贈。
1967年(昭和42)4月13日開館。同月、図書資料委員長に稲垣達郎就任、以来現在に至るまで多数の委員が資料の収集につとめる。開館を機に今後の維持運営のため維持会、文学館の会の会員制度を設ける。5月、雑誌複刻版「文芸時代」を刊行(以後「マヴォ」まで35誌を複刻)。8月、有島武郎・生馬コレクション受託(のち受贈)。橘弘一郎収集谷崎潤一郎文庫受贈。9月、開館記念「近代文学名作展」開催。12月、常設展を始める。
1968年(昭和43)9月、近代文学名著の初版本を忠実に復元した「名著複刻全集近代文学館」の刊行開始。
1969年(昭和44)4月、伊藤整文庫の受贈始まる。7月、佐佐木信綱文庫受託(のち受贈)。10月、中里介山文庫受贈。12月、理事長に塩田良平就任。
1970年(昭和45)
新選複刻全集

新選複刻全集

4月、「新選名著複刻全集近代文学館」刊行(以降「特選」「精選」「漱石文学館」「詩歌文学館」などのセットを刊行、館運営の大きな力となった。ほるぷ発売)。
1971年(昭和46) 10月、「近代文学研究資料叢書」の第1集『「新潮」作家論集』を刊行(以後第9集まで刊行)。12月、理事長に小田切進、名誉館長に川端康成就任。
1972年(昭和47)7月、最初の「所蔵雑誌目録」刊行。以後2回、改訂版を刊行。9月、「川端康成展」開催。11月、館展示ホールの一郭に「川端康成記念室」を開設。
1975年(昭和50)「芥川賞・直木賞40年記念展」(文藝春秋主催)に出品の受賞作原稿を文藝春秋を通して各作家から受贈(以後継続して受贈)。
1977年(昭和52)5月、所蔵資料目録の第1集『高見順文庫概要』刊行(以後現在まで30集を刊行)。10月、「マイクロ版近代文学館」の第1集「新潮」刊行(5集以降CD-ROM版~DVD版となり現在まで8集刊行、八木書店製作発売)。11月、『日本近代文学大事典』刊行(講談社発行)。
1978年(昭和53)11月、石川啄木・土岐善麿コレクション受贈。12月、水野葉舟コレクション受贈。
1979年(昭和54)10月、中島健蔵文庫の受贈始まる。
1981年(昭和56)10月、名誉館長に井上靖就任。
1982年(昭和57)6月、創立20周年・開館15周年記念「近代文学展」開催。
1983年(昭和58)5月、紅塵亭収集永井荷風文庫受贈。
1984年(昭和59)10月、吉田精一文庫の受贈始まる。
1986年(昭和61)11月、稲垣達郎文庫の受贈始まる。
1987年(昭和62)1月、太宰治文庫受贈。5月、創立25周年開館20周年記念「夏目漱石展」開催。11月、秋の文芸講座を開催(以後95年4月まで春秋14 回開催、東京都文化振興会・東武グループ共催)。
1988年(昭和63)11月、瀬沼茂樹文庫受贈。12月、文学館活動で再度、菊池寛賞受賞。
1989年(平成1)4月、塩田良平文庫受贈。
1990年(平成2)9月、川並秀雄文庫、湯浅光雄収集新詩社文庫受贈。
1992年(平成4)創立30周年・開館25周年を記念して5月から「川端康成展」を全国6会場で、9月から「井上靖展」を全国8会場で開催。
1993年(平成5)2月、理事長に中村真一郎就任。
1994年(平成6)4月、未来構想委員会発足(委員長・中村稔副理事長)。6月、全国の文学館、文学者の記念館に呼びかけて文学館懇談会を開催。10月、全国文学館協議会設立準備会を開催(翌年6月、正式に発足。展示・資料・総務の3情報部会や共同討議の開催、会報の発行などの活動を始める)。
1995年(平成7)
声のライブラリー

声のライブラリー

5月、作家の自作朗読の会「声のライブラリー」開催(以後年4回 開催)。
1996年(平成8)5月、志賀直哉文庫受贈始まる(一部寄託)。
1997年(平成9)1月、文学館職員のための研修講座を開設(以後毎年開催、現在に至る)。4月、講座「文学者を肉筆で読む」を開設(2008年まで年10回開講)。8月、大学で認可された場合は単位取得可能な講座「文学館演習」を開設(以後毎年開催、現在に至る)。12月、館報に寄せられた随筆作品を『作家のエッセイ』1として刊行(小学館発行)。
1998年(平成10)1月、創立35周年・開館30周年記念「時を超えて―漱石、芥川、川端」展開催。3月、理事長に中村稔就任。
1999年(平成11) 5月、「日本近代文学館資料叢書」第Ⅰ期「文学者の日記」(全8巻)の第1回配本『長与善郎・生田長江・生田春月』(第5巻)を刊行(博文館新社発行2003年完結)。10月、佐多稲子文庫受贈。
2000年(平成12)館蔵資料による企画展示の他館への貸出開始(2015年まで18の企画)。
2001年(平成13) 9月、コンピュータによる資料管理システムを導入し、日本学術情報センター(現・国立情報学研究所)の共同データベースNACSISに加入。
2003年(平成15) 4月、雑誌所蔵データをホームページで公開開始。
2004年(平成16) 2月、「日本近代文学館資料叢書」第Ⅱ期「文学者の手紙」(全7巻別巻)の第1回配本『高見順 秋子との便り・知友との便り』(第6巻)を刊行(博文館新社発行)。
2005年(平成17)4月、写真資料データをホームページで公開開始。7月、全国文学館協議会発足10周年記念講演会・シンポジウムが「夏の文学教室」の6日目(最終日)に開催される。これにあわせて協議会編『全国文学館ガイド』(小学館発行)刊行(2013年1月、増補改訂版刊行)。9月、紀要「日本近代文学館年誌―資料探索」創刊号を刊行。同月、武田泰淳コレクション受贈。
2006年(平成18)3月、成田分館建設のための募金活動を開始。5月、春の企画展「恋うたの現在」開催にあわせ『恋うたの現在』(角川学芸出版発行)刊行。12月、成田分館竣工。
2007年(平成19)
成田分館

成田分館


9月15日、成田分館開館。創立45周年・開館40周年・成田分館開館記念展覧会「近代文学の至宝―永遠のいのちを刻む」開催。11月、安岡章太郎文庫受贈。
2008年(平成20)5月、芥川龍之介文庫追加として龍之介の遺書や遺愛の書画、夏目漱石の書簡など受贈。6月、理事長に高井有一就任。名誉館長に中村稔就任。9月、『志賀直哉宛書簡集 白樺の時代』(岩波書店発行)刊行。
2009年(平成21)5月、講座「文学者を肉筆で読む」に替わり、新講座「資料は語る」を開設(年6回、現在に至る)。10月、『芥川龍之介の書画』(二玄社発行)刊行。
2010年(平成22)7月、滝田樗陰コレクション受贈。
2011年(平成23)6月1日、公益法人制度改革にともない公益財団法人に移行、理事長に坂上弘就任。10月、Web版・DVD版『滝田樗陰旧蔵近代作家原稿集』(八木書店製作・発売、ネットアドバンス配信・運営)刊行。
2012年(平成24)4月、文学館利用案内講座「文学館へ行こう!」開設(以後春秋各2回開催)。9月、創立50年記念「館刊行物で辿る文学館の歩み」展開催。
2013年(平成25)3月、全国文学館協議会第一回共同テーマ展「文学と天災地変」に参加(「震災をこえて―文学者たちの言葉」。以後毎年参加)。太宰治の青森中学・弘前高校時代のノート等受贈。4月、ホームページリニューアル。春の企画展「花々の詩歌」開催にあわせ『花々の詩歌』(青土社)刊行。7月、夏の文学教室50回を記念し『文学を語る、文学が語る 「夏の文学教室」の50年』刊行。
2014年(平成26)
パリ日本文化会館での川端康成展

パリ日本文化会館での川端康成展

2月、DVD版『太宰治直筆原稿集』(雄松堂書店製作・発売)リリース。3月、Web版『太宰治自筆資料集』(雄松堂書店製作、JDAC配信)配信開始。5月、春の企画展「青春の詩歌」開催にあわせ『青春の詩歌』(青土社)刊行。9月、パリ日本文化会館において、創立50周年・開館45周年記念「川端康成と「日本の美」―伝統とモダニズム」展開催。
2015年(平成27)2月、創立50年記念事業『近代文学草稿・原稿研究事典』(八木書店発行)刊行。
2016年(平成28)3月、展示室リニューアル。志賀直哉コレクション受贈。4月、展示室リニューアル記念「近代文学の150年」展開催。
2017年(平成29)6月、若い世代に文学の面白さを伝えるための夏季企画展「教科書のなかの文学/教室のそとの文学―芥川龍之介「羅生門」とその時代」開催(以後毎夏「山月記」「舞姫」と教科書定番作品をとりあげる)。あわせて国語科先生を対象とした新講座「「教室」と「文学」をつなぐ」開設。9月、開館50周年記念「漱石・芥川・太宰から現代作家まで―近代文学、再発見!」開催。
2018年(平成30)1月、館報リニューアル。5月、ホームページで肉筆資料等所蔵データ検索システム開始。