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目的と事業


日本近代文学館のしごと ~当館の目的と事業について

第2章 目的及び事業(定款より抜粋)

第3条(目的)

この法人は、日本近代文学および現代文学に関する各種資料を収集・整理・保存し、一般の利用に供することにより日本文学の振興・研究に資し、もって国民文化の向上・発展に寄与することを目的とする。

第4条(事業)

この法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。

(1) 図書・雑誌・新聞・肉筆資料・写真・遺品等を収集・整理・保存し、閲覧・レファレンスサービス、資料複写・資料写真の提供、データベースの構築・公開を行うなどの専門図書館事業
(2) 前項資料を中心に各種展覧会を企画・開催し、広く一般に文学者・文学作品への理解を深め、文学に親しむ場を提供する展覧会事業
(3)  一般の文学愛好家を対象とした各種講座、文学専門の学芸員養成を兼ねた所蔵資料による演習等の講座・講演会事業
(4)  文学資料の複刻、所蔵資料目録の製作、未公表資料の公開を兼ねた紀要の発行、出版社と提携したデジタルデータを含む各種刊行物の発行など、所蔵資料の公開や文学の普及、文学研究の促進などのための刊行事業
(5) 各地の文学館の連絡組織の運営の支援、展覧会や資料の特別貸出し、ホールの貸出し等、各種文学・文化団体などを支援するための事業
(6)  館報を発行し広く各方面に配布、ホームページで各種情報を発信、またミュージアムグッズを通じ当館の活動に親しんでもらうなどの広報事業
(7) 文学の普及、擁護のための著作権等管理事業
(8) その他、この法人の目的を達成するために必要と認められる事業

2 前項の事業については、日本国内外において行うものとする。

1.資料の収集・整理・保存および公開

(1) 収集

明治以降の日本の近・現代文学関係資料とその関連分野が主な収集の対象です。資料は、図書・雑誌・新聞のほか特別資料と呼んでいる原稿・書簡・筆墨・日記・ノート・遺品などその種類は多岐にわたります。現在、その数 120万点におよびますが、大部分は著者またはその遺族、出版社などからの寄贈(一部寄託) によるものです。

(2) 整理・保存

文学専門資料館としての性格上、整理は当館独自の方法で行っています。また、当館は資料の保存を第一義としていますので、保存には万全を期しています。

(3) 公開

所蔵資料は未整理あるいは特別なものを除いて、常時、閲覧室で一般に公開しています。また、レファレンスサービス、資料の複写サービス、写真サービスも行っています。
なお当館では、傷みやすい資料をよりよい状態で将来に残すための保全につとめており、複写にあたっても特別の配慮を払っております。このため、ご利用の皆様にはご負担をおかけしておりますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2.各種文学行事の開催

(1) 展覧会

1963年の創立記念「近代文学史展」、66年の竣工記念「トルストイ展」、67年の開館記念「近代文学名作展」、77年の創立15周年記念「現代の作家 300人展」および、創立20周年記念「近代文学展」、創立25周年記念「夏目漱石展」、創立30周年記念「川端康成展」「井上靖展」、98年の創立35周年記念「時を超えて-漱石、芥川、川端-展」をはじめ、数々の文学展を開いてきました。今後も随時開催します。

(2) 講座・講演会

毎年夏の「文学教室」(よみうりホール)、当館ホールでの、文学者の自作朗読の会「声のライブラリー」(年4回)、講座「資料は語る」(年6回)、大学院生などを対象とした「文学館演習」のほか、随時講座・講演会を開いています。

3.刊行物の発行

きわめて入手の困難な雑誌や名作の初版本の複刻や、「資料叢書」の編集など、主として学校・図書館・研究家向けの研究資料を刊行しています。

4.施設の公開

上記閲覧室のほか、文学館ホール、研究室も利用できます。
また、全国文学館協議会の中心となるなど、各地の文学館活動にも協力しています。